サークル員のMt.fujiです
3/29に開催された真皇杯本戦に出場し、ベスト8になることが出来たパーティーを紹介したいと思います。
第30.5回シングル厨の集いでの優勝構築「撃滅害悪スイッチ」(URL:http://niigatapokemon.hatenablog.com/entry/2015/03/09/192923)
を少しいじったパーティーとなっているため変更点を詳しく記述しその他の点は簡潔に書きます(当社比)
構築の出発点
第30.5回シングル厨の集いで優勝し、真皇杯本戦への出場権を得たため、その後の2週間程度はそこでどのようなパーティーを使うか?といったことを考えていました。
そこで自分なりにたどり着いた結論として、長い間使用してきて自分の手になじんでいて、真皇杯予選の各地のオフ会で結果を残して流行りつつあったオニゴーリに強く出られる、クレセガルーラシャンデラの並びをまた使うこととしました。
シングル厨で使用した構築は使用感として、害悪対策に執心しすぎるあまりスタンパへの対処が若干薄い印象を受けたため、スタンパへの対処がなるべくしやすくなるような改良を施しました。
・ガルーラ@ガルーラナイト いじっぱり きもったま→おやこあい
すてみタックル/じしん/れいとうパンチ/ほのおのパンチ
通常:207-161-100-x-100-116
メガ:207-194-120-x-120-126
(H212 A252 S44)
グロパンガルーラが流行し簡単には役割対象のクレセリア、カバルドンが繰り出されなくなってきて、もし繰り出される場合には威嚇等の補助が入るため容易に倒すことが出来なくなっているという印象を受け、それとともに霊獣ランドロス+ナットレイの並びに1体で強くなることが出来るようにグロウパンチ→ほのおのパンチへ変更。
実は新採用の2匹だとバンギバナムドーの受け回しの並びになすすべなく負けてしまうため、エアームドを何とか処理しようといった苦肉の策でもあります。
某氏は驚異的な技範囲を持ったこのポケモンをゴリーラと呼称していましたが冷静に考えるとガルーラ要素薄すぎません?
予選リーグではゲンガーを冷拳で2回凍らせるなどの害悪っぷりを発揮してくれました!害悪を駆逐するのではなく自分が害悪になっていた(
227-x-189-96-147-97 (D,Sが非理想個体です)
(H252 B252 C4)(理想個体の場合D4振り推奨)
こいつは特に変更なしでした。シングル厨のパーティーではほぼ確定選出でしたが今回のパーティーでは選出回数が減ったかも?
アッキ月光ピクシーはこいつの毒が入ると苦しいらしいのでうまく当てましょう
・シャンデラ@こだわりメガネ ひかえめ すりぬけ
だいもんじ/かえんほうしゃ/シャドーボール/ねごと
167-x-111-193-124-108
(H252 B4 C84 D108 S60)
この子も特に変更なし。一時期寝言をめざパに変えての運用を考えましたがあくびループへの誤魔化しが利く寝言のほうが使いやすいと思います。
敗れた準々決勝では以前の対戦経験と相手の行動で相手のピクシーがねむカゴだと推定していたので、麻痺が入った状況でも居座ってシャドボを連打したほうがまだ勝ち筋があったかもしれません…
・マリルリ@とつげきチョッキ いじっぱり ちからもち
201-112-101-x-102-75
(H204 A252 B4 D12 S36)
ガルーラに炎のパンチを採用したため、ナットレイへの有効打をそこまで意識しなくてもよくなり、それよりはグロウパンチを失ったためにやや薄くなりがちなカバルドンにそれなりに刺せる技の滝登りのほうが優先度が高いと判断し、滝登りを採用しました。
しかし馬鹿力にはトリル下や後述するジャローダで麻痺を撒いた場合にワンパンでガルーラを持っていけるという利点もあったため、霊ランドやリザY、カバルドンに強くなる滝登りとは依然として優劣が付けがたいと思いました。
・ジャローダ@いのちのたま おくびょう あまのじゃく
リーフストーム/めざめるパワー(炎)/りゅうのはどう/へびにらみ
151-x-115-126-116-180
(H4 C248 D4 S248)(個体値31-偶-31-30-31-30のめざ炎個体)
受け回し対策+パーティー内で重めなスイクンへの対抗策としての採用。草タイプであるためキノコの胞子や宿り木の種が無効な点が霊獣ボルトロスより使いやすいのではといった予想の上での変更でもあります。
対面の相性上では不利な相手(ゲンガー、ボーマンダ等)でも、初手の対面でへびにらみを当てることが出来れば後ろのポケモンで倒すことが可能になるため、高い汎用性を持っているポケモンでした。
ナットレイが割と面倒に感じていたためめざ炎個体を採用。耐久ポケをリフスト2発で確実に葬るために命の珠での火力強化を行っています。それにより一回積むことが出来ればマンダが死に出しされてもりゅうのはどうで持っていくことが出来ます。
真皇杯予選のKP等から天敵であるファイアローはあまり出てこないのではないかという読みもあってのアイテム選択でしたが、予選リーグではアローが3/5でいたため若干読み違えていた部分はありました…
行動回数がほぼ確実に増やせる気合のタスキや電磁波あくびを避けられるラムのみなどが他の持ち物候補として挙げられると思います。
珠型を使用する際はH個体値を29にし、実数値149にすることによって10n-1の調整を施しつつDL対策を行う、といったことも可能ですが、今回の振り方でもDL対策は可能で、なおかつ実数値の上で不利が出てくるのは3ターン目以降(H29だと珠ダメ14、H実数値149、H31だと珠ダメ15、H実数値151のため)であり、このポケモンが攻撃技を3回打てている状況ならば勝ちが近い状況であると思われるため、そこまで気にしなくてもいいのではないかと思います。(という名のH29個体を用意できなかった言い訳)
・ガブリアス@こだわりスカーフ いじっぱり さめはだ
183-200-116-x-105-154
(A252 B4 S252)
PT内で電気の一貫を消すために、ここまでの5匹が持っていない電気無効の耐性を持ったポケモンが1匹は欲しいです。それに加えていままでのメンツでかなり薄くなってしまっている相手のゲンガー、ゲッコウガに少しでも抗えるポケモンが必要でした。
ということで採用されたのがこのポケモン。龍+地面をタイプ一致で放つ優秀な攻撃範囲とS102にスカーフを巻いた速さで削れた相手を処理するのが仕事です。
ようきスカガブでは火力が足りなそう、そして今のSラインでは無補正102族でも十二分に活躍することが出来ると見越してのいじスカガブです。
パーティーで重くなりがちなファイアローを鬼火を喰らわずに上からエッジで倒せたり、A+2不意打ちを確定耐えしてガルーラに大打撃を与えることが出来るといった点は、種族値の優秀さがなせる技だなあと実感しました。
実際にこのポケモンを入れたことでパーティーの汎用性がだいぶ上昇したと思われます。
しかし、メジャーすぎるポケモンであり、それに加えてスカーフを巻くことで技選択の柔軟性が失われているため、相手の害悪戦法への抵抗力はやや落ちる結果となりました。
特にピクシーに対して、地面枠でドリュウズを採用していれば相当有利に戦えるのですが、スカガブでは逆に苦手とする相手であるため、残りの5体で技を当てていくしかないといった展開になり、実際に決勝トーナメントでピクシー入りに負けてしまったことは害悪殲滅を謳っていた自分としては悔しかったです。
4枠目の技をほのおのキバにしていますが、シャンデラ、ガルーラ、ジャローダと炎技持ちが既に3匹もPT内にいるため他に有用な技があればそちらのほうが良さそうです。自分はピクシー対策で毒づきでも入れようかと思いましたが結局アッキ持たれてるとヒョイ込みで全然倒せそうにないのでやめました。
と思ったら無情にも真皇杯終わった後に「小さくなるに必中、威力2倍」という奥義「のしかかり」が伝承(遺伝技)に存在するという事実に気づいてしまい慟哭しております。結局のところアッキ持ちだとスカガブの火力じゃ3割しか効かず回復余裕なんですが。しかしねむカゴピクなら押し潰せたしもっと早く気付きたかった…orz
選出(追記があるもののみ)
いつものメンバーです。ドリュウズがいなくなったためピクシーにはこの選出をして、クレセリアで毒を撒きましょう。ピクシー使い曰く比較的早いターンで当てることが出来れば回復が間に合わないそうです。シャンデラの高火力特殊技もめいそう1回程度では受けきられませんからゴリ押しでの突破も不可能ではないです。ねむカゴピクシーの場合は更に自覚が求められるハードモードです。ガルーラが麻痺しないように立ち回ってうまいこと捨て身を2連で当てる必要が出てきます。
マンダガモススイクンみたいなPTにはこれです。おそらくかなりの確率で相手は初手マンダ選出で来るので、メガ進化ターンのマンダのSの遅さを利用して麻痺を撒きましょう。麻痺らせてしまいさえすればマリガルどちらでも安心して倒せます。
ガブクレセガルーラ
ガルガブアローみたいなクレセを役割集中で突破してきそうな連中にはこれで。こっちもガブガルーラの2体で役割集中の真似事みたいなのが出来ます。
HP満タンのガブミラーではいまいち確信はできないんですがクレセバックが良いんじゃないかなと。地震を撃ってきた場合はたぶん次で引きますし逆鱗撃ってきてくれればダメージで型判別が出来てなおかつゴツメダメの蓄積を稼げます。
ガブガルの強力な物理攻撃を阻害してくるゴツゴツメットをマリルリで叩き落として一貫させる…といったもののはずですが、最近はリフレクターなりで物理一辺倒は防がれやすいのであまりやらないほうがいいかもしれません。
バンギバナムドーの受けループにはこれで行きます。たぶん初手でシャンデラとの対面有利なポケモンが出てくるので、相手のバンギ引き読みでこちらも後ろへ交代です。モタモタしてると追い打ちで狩られるのでタイミングが重要です。エアームドはガルーラの炎拳で乱2なので交代際に当ててドヤ顔しましょう。実際こんなエラソーなこと言ってますが割と厳しい相手なのは変わりないです…
真皇杯本戦の選出回数(カッコ内は決勝トーナメント)
ガルーラ 4/6 (1)
クレセリア 2/6 (1)
シャンデラ 2/6 (1)
マリルリ 3/6 (0)
ジャローダ 1/6 (0)
ガブリアス 3/6 (0)
予選ではファイアローが多かったためビビってジャローダ出せませんでした;
結果・総評
第一回真皇杯 ベスト8
(予選リーグカガリブロック3-2 オポネント差で2位 決勝トーナメント1回戦敗退)
シングルレートS9 1801(3/31現在)
真皇杯本戦は各地のオフの上位入賞者が集う大会ということで、そう簡単に勝つことはできないだろうと思っていましたが、ベスト8という成績を残せたことは非常にうれしく思っています。しかし予選リーグでは構築の穴を突かれたり自分のプレミが散見していて、剛運に助けられた場面も何度もあったため(というか運勝ちしかしてない)、まだまだ構築の問題点の修正と自分のプレイングスキルを磨くことが必要だと思いました。
特に決勝トーナメント一回戦で、害悪対策を厚くすることを謳っている構築であるはずなのにピクシーに対して対策の薄かった面が出てしまったのは反省点だと思っています。
しかし6匹という限られた手持ちの中ですべての戦法に対策を施すことは難しいということもあり、自分の場合はスタンパへの対抗法を増やす代わりにピクシー対策を薄めにするという取捨選択を最終的に行っていたため仕方がないところはあったのかな、とも思います。
最後になりますが、真皇杯というこれだけの大規模な大会を開いてくださった運営の皆様 、シングル厨やポップチャンネル、本戦、2次会、Twitterなどで絡んでくださった皆様、そして構築の試運転と相談に乗っていただいた新大ポケサーのみんなと落研の方々、リカノリ氏、にわとり氏、三色拳氏ありがとうございました!
質問、誤字指摘等はコメントかTwitter:@l_nihamakene までどうぞ