SM S1 最終レート2012構築「樹氷積みサイクル」

オニゴーリ入り積みサイクル(これ)を使うぼく「環境にハッサム増えてきてゴーリ出しづらくなってきたなあ

突然のナマコブシとかに積みエースが止められるのも厄介だし…

ジバコイルは引き先が少ないこの構築にはミスマッチな気がしてきたし、なんかほかに代役がいないものか…」

???「呼んだ?」

 

f:id:niigatapokemon:20170117171419p:plain

素催眠ピロロロロ~~~^^

 

サークル員のMt.fujiです。

この記事では、サンムーンレーティングS1で使用し、最終レート2012を達成した構築を紹介していきたいと思います。

 

f:id:niigatapokemon:20170117172629j:plain

トレーナーカードの下の文を修正しなかったのは手抜きです

 

構築の出発点

オニゴーリを図るとか雨を組みなおすとか言ってましたが、結局そのどちらも出来ずに最終日が近づいてきてしまったので、新大オフで使用した構築

niigatapokemon.hatenablog.com

に手を加えてレーティングで使っていくことにしました。

上記の構築を使っていて感じていた問題点としては、

ハッサムが重く、またオニゴーリハッサムを非常に呼びやすいため相手の構築にいた場合ほぼ確実に選出される

・特性てんねんのナマコブシに対してオニゴーリまたはジバコイルの選出が強制されてしまう

・水タイプの高耐久ポケモン(カプ・レヒレ、ヤドラン、ドヒドイデなど)に有利なポケモンオニゴーリしかおらず、オニゴーリに強いポケモンと上記のポケモンが同居している場合窮屈な立ち回りになってしまう

・上記の点への解答になりうると思われたジバコイルは、Sの不足や火力強化の積み技を持たないことから止められる相手が一定数存在し、サイクル戦が前提でないこの構築にはあまりマッチしていない

といったものがありました。

それらの問題点を解消できるポケモンとして、サンムーンの新登場ポケモンであるデンジュモクに着目し、採用してみることにしました。

 

ちなみに構築名はデンジュモク(電木)+オニゴーリ(鬼)の入った積みサイクルということでの命名です。

 

 

ポケモンの個別解説(カッコ内の数値は努力値

デンジュモク@エスパーZ おくびょう ビーストブースト

f:id:niigatapokemon:20170117175432p:plain

10まんボルト/エナジーボール/さいみんじゅつ/ほたるび

158-x-91-225-92-148

(C252 D4 S252)

 

今回新たに採用した積みエース。

173族という驚異のC種族値とほたるびという優秀な積み技、そして✝Z催眠術✝によるS上昇+行動不能により自分で起点を作って積んでいくことが可能というスペックの高い積みポケモンです。また、特性のビーストブーストによってS上昇後は蛍火を積まずにも相手を倒していくだけで火力を上げることができる点も魅力的でした。

努力値はS上昇前にマンムーギャラドス、S上昇後に控えめスカーフテテフの上を取るためにおくびょうS極振りと、DL対策のD4振りは確定。

蛍火を打っていない状態での火力が欲しかったため特攻にも極振りしてしようしていましたが、仮想敵であるハッサムのとんぼ+バレパン確定耐え程度は最低でも耐久に振るべきでした。

技は10万催眠蛍火はコンセプトから確定で、残り1枠はサブウェポンとしてエナジーボールを採用しました。主にマンムートリトドンドサイドンなどを意識した選択でしたが、カプ・レヒレ+マンムーのような構築相手にレヒレの前でエナジーボールを打つことを安定行動にすることができたため、技選択としては成功だったかなと思います。

ここまでデンジュモクのメリットしか書いていませんが、使っていてこのポケモンのデメリットもいくつか感じました。

まずは特攻に大きく偏った種族値なため、耐久面の種族値が低く、催眠術のS上昇前に与えられたダメージ+次のポケモンの先制技で落ちてしまうこともあり、かなり柔らかい印象を受けました。これに関しては努力値配分をもう少し耐久寄りにするなどの対策を施したほうが良かったかも知れません。

また、後ろのポケモンのことを考えると、対面のポケモンに有利な技を持っているにもかかわらずZ催眠術を打たざるを得ない場面がいくつかあり、技外しの不安定要素を抱えているというのも気にかかりました。

エレキフィールドやミストフィールドによって、眠りを無効化されてしまう場合は、S上昇のみの弱い積み技となったZ催眠術と蛍火を2ターンかけて使っている猶予が無くなってしまうため、本来のポテンシャルを発揮できないという問題もありました。

しかし、それらの問題点を補って余りある催眠術命中時の制圧力の高さは、従来の構築では辛かったハッサム入りや水耐久ポケモンがいる相手との対戦で、積みサイクルの一員として重要な役割を担えるポケモンだったと思います。

 

ギャラドスギャラドスナイト ようき いかく→かたやぶり

f:id:niigatapokemon:20161229152117p:plain

たきのぼり/じしん/でんじは/りゅうのまい

186-162-99-x-120-146→186-192-109-x-130-146

(H124 A132 S252)

 

構築唯一のメガ枠+地面無効枠で自らも積みエース、そしてオニゴーリの起点作成要員と多くの重要な役割を担っていたポケモン

以前はHS極振りで使用していましたが、火力不足を感じたため、耐久無振りミミッキュを一舞滝登りで確殺できる程度にAに割り振りました。コケコのアイテム無しエレフィ10万程度なら耐える耐久は維持しています。

以前に比べ、デンキZや珠、ひかえめコケコが増加したためコケコの前での行動保証はあまり確実とは言えませんでしたが、それでも耐久力の高さを活かして活躍してくれました。

使い込んでいくうちに相手のパルシェンに積まれてしまった場合の切り返しとして使うことができることが分かりました。

相手の威嚇込みA↑1のロクブラは確定耐えするため、電磁波を当てて上からBが下がったパルシェンに滝登りや地震を当てることができます。

B↓1パルシェン地震のダメージが44%~52%と絶妙に確2が取れないのが残念なところですが、パルシェンも全くの無傷で殻を破ることは難しいため、蓄積しているダメージと合わせることによって意外と対応することが可能です。

電磁波という技はあまりメガギャラが持っている事の無い技ですが、スカーフや積み技などでの竜舞のみでは間に合わないSの差を埋めることができ、なおかつ麻痺+滝登りの怯みによる行動不能を狙うこともできるため、個人的にはかなり使い勝手のいい技だと思っています。

 

パルシェンきあいのタスキ いじっぱり スキルリンク

f:id:niigatapokemon:20161229152232p:plain

つららばり/ロックブラスト/こおりのつぶて/からをやぶる

126-161-200-x-65-122

(H4 A252 S252)

 

このポケモンは以前からの変更点はありません。

この構築がスカーフテテフを選出されやすいということが分かったため、相手のサイコフィールドを利用して先制技を無効化し暴れまわるということが良くありました。

デンジュモクをスカガブで対策していそうな構築には、後続にこのポケモンを選出して積みの起点にしていくこともありました。

ギルガルドなどが減少したためか、積んだパルシェンを止められるポケモンがいない構築もあり、そういった相手には圧倒的な強さを見せていました。

 

オニゴーリ@たべのこし おくびょう ムラっけ

f:id:niigatapokemon:20161229152320p:plain

フリーズドライ/ぜったいれいど/みがわり/まもる

177-x-100-100-111-145

(H172 D84 S252)

 

このポケモンも変更点はありません。

新大オフやその前後のレーティングではオニゴーリ対策が薄く、じっくり粘って完勝することも容易だったのですが、S1後期のレーティングではハッサム、ガルーラ、ゲンガー、パルシェンなどのポケモンが増加し、ルカリオメタグロスなども数を増やしていたように思え、オニゴーリを活躍させることが容易ではない環境になっていたと感じました。

それらのキツイ相手以外にも、運悪くBDダウンしてしまったときにS勝ちしているからといって身代わりの無い状態で守るを選択し、Z技の貫通攻撃で昇天したり、不意のガラガラ、アシレーヌの滅びの歌で不意を突かれたりと、考慮するべきことがだいぶ増えていた印象でした。

しかし、鈍足耐久ポケモンへの圧倒的な強さは未だ健在で、オニゴーリを選出することができた対戦はなんだかんだで活躍してくれたことが多かったと思います。

 

ガブリアス@ドラゴンZ ようき さめはだ

f:id:niigatapokemon:20150315230348p:plain

げきりん/じしん/ほのおのキバ/つるぎのまい

183-182-116-x-105-169

(A252 B4 S252)

 

このポケモンも変更点はありません。

マンムーが大流行した際に一度、電気玉投げガブにほえるを搭載し、オニゴーリの起点を作成しつつ、Z積み技やバトン構築へのピンポイントメタとして活躍してもらおうと考えたことがありましたが、不安定要素が多すぎてレートを投げ捨てる結果となったので元に戻しました。

今まで通りの序盤で物理受けに高負担をかけ、後ろの積みアタッカーを動きやすくする役割のほかに、終盤増加したガルーラに対し打ち合いでそこそこ戦える枠としても需要がありました。

 

ミミッキュ@いのちのたま いじっぱり ばけのかわ

f:id:niigatapokemon:20161229152413p:plain

シャドークロー/じゃれつく/かげうち/つるぎのまい

130-156-100-x-126-148

(A252 D4 S252)

 

Z催眠デンジュモクを採用するにあたって、同時選出の可能性もそれなりにあるZストーン3構築はまずいのではと考えたため、同じく火力強化アイテムの命の珠に持ち物が変更されました。

必中の安心感と一撃の威力の面ではZストーンに劣りますが、高威力でかげうちを放てる点、2体以上を相手にする場合の高火力の持続という面では使いやすいアイテムだったと思います。

 やはり1回の確実な行動保証のあるこのポケモンはとても使いやすかったです。

 

 

選出

f:id:niigatapokemon:20161230200634p:plainf:id:niigatapokemon:20161230200551p:plainf:id:niigatapokemon:20161229115715p:plainf:id:niigatapokemon:20170117235208p:plain

 +

f:id:niigatapokemon:20161230200713p:plain

f:id:niigatapokemon:20161230200729p:plainor初手に出さなかったどれか

 

基本的には依然と同じように、威嚇+地面無効を活かし、初手出し負けた際のリカバリー要員として後発にギャラドスを選出し、先発は相手の構築に刺さっていそうなポケモンを出すといった感じでした。

ただ、後半よくマッチングしたカプ・テテフ、メガガルーラを軸にした対面構築などにはギャラドスで確実に有利を取れる相手が少なかったこともあり、

f:id:niigatapokemon:20161230200634p:plainf:id:niigatapokemon:20161229115715p:plainf:id:niigatapokemon:20161230200551p:plain

の3体での選出も行ったりしていました。

マッチング後にまず、オニゴーリを選出するかどうかを判断するのですが、相手の構築に

・バレパン持ち(ハッサムルカリオメタグロス

・連続技持ち(ガルーラ、パルシェンドサイドン

・滅びの歌持ち(ゲンガー、ニョロトノ

・毒びし持ち(ウツロイド、ドヒドイデ?)

などがいる場合はオニゴーリ対策としてそれらのポケモンが選出される可能性が高く、不利になってしまう状況が発生しやすいと考えたので選出しませんでした。

 ただ、例外的にゲンガー入りの受けループに関しては、オニゴーリ抜きの積みポケモンたちで対策するよりもオニゴーリを選出したほうが刺さりがいいと感じたため、

f:id:niigatapokemon:20161230200713p:plainf:id:niigatapokemon:20161230200729p:plainf:id:niigatapokemon:20170117235208p:plain か f:id:niigatapokemon:20170117235208p:plainf:id:niigatapokemon:20161230200729p:plainf:id:niigatapokemon:20161230200634p:plainのような選出で序盤にゲンガーをオニゴーリのフリドラ圏内に入れるか、眠らせるかして仕事をされないように立ち回るようにしていました。

 

 

結果・総評

シングルレートS1 最高、最終レート2012(397位)

f:id:niigatapokemon:20170118232233j:plain

 

新作サンムーンのレーティングバトル最初のシーズンということで、新たなポケモンが出現したり、使用ポケモンに制限があったりと、ORASから大きく環境が変化した特殊な条件の多い今期でしたが、そんな新環境でレート2000という一区切りとなる成績を残せたことは嬉しかったです。

今回新たに採用したデンジュモクについては、実際に使ってみたところ、オニゴーリギャラドスが呼ぶポケモンにデンジュモクが強く、また、Z催眠術でのS上昇+ほたるび、ビーストブーストによる抜き性能の高さもあるため、積みサイクルにマッチしているポケモンなのではないかと思いました。

催眠術の命中不安定については、負担の低い低火力耐久の前で打ってリスクを低くしつつ加速することを考えて採用していたのですが、Z催眠術が既に有名になっていたため居座って殴ってくる相手がほとんどで、外した場合のリスクは考えていたよりも大きくなってしまったのは反省点だったかなと思います。

この構築で辛い相手としては、積み技を使う前の状態で確実に上を取れるのがガブリアスしかおらず、岩石封じで起点を回避してくるメガガルーラオニゴーリが厳しいのは上記の通り)、積み技によって上を取って殴り被弾回数を抑えることができなくなるトリックルーム軸の構築、いたずらアンコール+身代わりで大多数のポケモンが機能停止に追い込まれてしまうエルフーンなどが挙げられます。

特に終盤高レート帯で増えていたガルーラが辛いという点は、レートを伸ばすことに苦戦した大きな原因になっていたと感じたので、もう少し深刻に考えて改良を加えるべきだったかもしれません。

 

第7世代初の対戦環境は新鮮なことが多く、なかなか思うようにいかずに辛いことも多かったですが楽しい環境でした!

S1に参加していた方、お疲れ様でした。

S2以降やオフラインの対戦会でも頑張っていきたいと思います!

締まらない文章ですが最後まで読んでくださってありがとうございました。質問等ありましたらこの記事のコメントかtwitter @l_nihamakene までどうぞ