第2回新大オフ準優勝構築「オニゴーリ入り積みサイクル」

信ポケオフ(12/17)で惨敗したぼく「主催の新大オフまで1週間もないのに今まで使ってたパーティーが欠点だらけなのに気づいてしまった…

今更修正できそうにないし、かといってそのまま挑んでボロ負けするのもいやだ…」

 

???「力が…欲しいか…?」

 

 

 

ウオォォォォォォォォォォ

 

サークル員のMt.fujiです。

この記事では、12/23に新潟大学ポケモン同好会主催で行われた、第2回新大オフ:ゲーム部門において準優勝という成績を残すことのできた構築を紹介していきたいと思います。

 

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構築の出発点

1週間前の信ポケオフで惨敗(その時の使用構築→コチラ)→短い時間の中で新たな構築を使いこなさなくてはいけない→やりたいことを押し付け、なおかつ無理やり勝ちをたぐり寄せることができる構築→積みサイクル(inオ ニ ゴ ー リ) 

ということで、Twitterで見かけた構築記事を参考にして(ほぼ丸パクリ)(http://ezakicollections.blog.fc2.com/blog-entry-53.html 戎崎さん)、新構築をひっさげてオフに出ることにしました。 

 

ポケモンの個別解説(カッコ内の数値は努力値

ジバコイル@こだわりメガネ ひかえめ アナライズ

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10まんボルト/ラスターカノン/ボルトチェンジ/めざめるパワー(地)

175-x-135-199-110-83

(H240 C248 S20)(妥協個体、努力値は参考)

 

 参考元から一番大きく変更のあった点。カプ・コケコ→ジバコイルとなっています。

参考元の構築記事で、壁コケコが読まれすぎていて決まらないということだったので、それならいっそ壁貼りを諦めて構築の苦手なポケモンを処理するポケモンを置けばいいのではないかと考えました。

もともとこの構築の積みエースたちは起点作りが無くても十分に積んでいくことができるポケモンが集まっていると思っていたので、こういった方針転換に踏み切ったという理由もあります。

残り5体での処理が難しいポケモンとしてまず思いついたのは、ハッサムでした。

カプ・コケコではハッサムに対面からでもいいように処理されてしまう可能性があるポケモンなため、コケコよりハッサムに強く、なおかつそれなりに汎用性のあるポケモンを探していたところ、ジバコイルはいい線いってるのではないかということで採用。

ついでに処理ルートが比較的少ないと感じていたポリゴン2、カプ・コケコ、パルシェンにも強気に出られるのも魅力的でした。

レートで相手していた時の超火力が嫌だったので、それを自分でも使ってみようということでアナライズ+メガネの火力特化仕様に。努力値配分は同速抜き抜き程度にSに振り、残りはHCです。

10万ボルトは命中安定、高火力のメインウェポンとして採用。HAメガハッサムを高乱数で吹き飛ばします。

ラスターカノンは裏に地面が見えているときに一貫を取りつつ大ダメージを与えることができ、非常に重宝しました。

ボルトチェンジは相手の交代に合わせて放つことで、裏のエースを無傷で場に出すことができ、なおかつ交代先に大打撃を与えることができる技として採用。しかし、パーティーコンセプトとしてあまりサイクルを回す構築ではなかったため、要検討な枠かもしれません。

目覚めるパワー(地面)は無償降臨を狙って後出ししてくるガラガラに対して撃つことで、メガネ+アナライズ補正込みでHAなら確1をとれるという奇襲用の技です。ジバコイルミラーもそこそこ発生して、そこでも重宝していたので意外と使用する場面はありました。

 有利対面を作った際の火力はすさまじかったですが、積みサイクルといったコンセプトから交代で出せるポケモンが裏に少なかった点は、ポテンシャルを最大限に引き出せたとは言い難いかもしれません。

 

ギャラドスギャラドスナイト いじっぱり いかく→かたやぶり

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たきのぼり/じしん/でんじは/りゅうのまい

202-146-99-x-120-146→202-176-109-x-130-146

(H252 A4 S252)

 

 SMでメガシンカ使用率1位を争うほどの人気ポケモンになったギャラドス

積みサイクルに組み込むうえでは非常に優秀なタイプ、種族値、特性で大活躍してくれました。

参考元ではAS振りですが、技の威力があまり高くなく一舞では確1を取れる相手があまりいないこと、耐久振りした場合に耐えられる範囲がかなりひろがることなどからHS振りとして使用しました。

流石にほぼ無振りとなると一舞では火力不足を感じましたが、なるべく二舞以上することを心がけたり、取りこぼした相手を後ろのポケモンで処理できるように選出するなどでカバーできるものでした。

滝登り、地震は技範囲の優秀なメイン、サブウェポンとして採用。

電磁波は参考元で積みエースをしつつ後続のオニゴーリの起点作りを行うといった記載を見たときから画期的でぜひ使ってみたいと思っていたので外す理由がありませんでした。

龍の舞は積みサイクルというコンセプトから採用は確定です。

威嚇を撒いた後なら耐久力がとても高く、きっちり積むことの出来る安定感のあるポケモンでした。

龍舞型には余り採用されることのない電磁波という技ですが、参考にした記事の通りほぼ読まれずに撒くことができ、後続へのサポートはもちろん自分で積んでいく際の助けにもなる技で、とても使いやすかったです。

 

パルシェンきあいのタスキ いじっぱり スキルリンク

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つららばり/ロックブラスト/こおりのつぶて/からをやぶる

126-161-200-x-65-122

(H4 A252 S252)

 

高火力連続技によってタスキによるストッパーを許さない積みエース。

ガブやマンダに強く出られますが、テッカグヤ以外の鋼には止められてしまうので選出するときはそれらの処理をできるポケモンと一緒に使うよう心がけていました。

タスキによって初手のスカーフテテフや偶発対面の特殊アタッカーの前でも強気に積んでいくことができます。

技はテンプレの4つ。選択肢として氷の礫→水技でミズZなどを持たせて呼ぶ鋼を粉砕するものもありますが、物理のシェルブレードでは火力不足で、大きくCに努力値を割かなければいけないため断念しました。氷の礫が前の積みポケで処理し損ね、少し耐えた相手をタスキを削られずに倒すことができて重宝したという理由もあります。

厳選していたら偶然出た色個体を使用していました。

 

オニゴーリ@たべのこし おくびょう ムラっけ

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フリーズドライ/ぜったいれいど/みがわり/まもる

177-x-100-100-111-145

(H172 D84 S252)

 

 第6世代では最も警戒すべき害悪ポケモンとして、いかにこいつを倒すかに心血を注いでいた自分でしたが、オフまでに時間がなく追い詰められていたこと、SMS1ではガルーラの弱体化、フェアリーハイボマンの不在など追い風が吹きまくっていたことなどから闇堕ちして使う側に回ることにしました。

一応ターンをかければかけるほど理論上強化される特性と、✝絶対零度✝の存在によって積みサイクルを止めに来る超耐久ポケモンたちをカモにできるという真っ当な理由もあります。

努力値は持ち物なしコケコのエレフィ10万を上からもらった後に身代わりが貼れるという参考元のものを使用。

技構成はいくつかの考えから参考元からの変更を加えました。

フリーズドライは非常に技範囲が広いタイプ一致技として採用。C上昇前の火力は貧弱そのものでしたが、命中100、豊富なPP、氷ワンチャンなどとても使いやすい技でした。

また、構築全体でアシレーヌの処理がかなり難しいのではないかと感じていたため、オニゴーリで少しでもアシレーヌに打撃を与えられるようにという理由での採用でもあります。(うたかたのアリアの身代わり貫通に加えて、悠長を許さないアンコール、中途半端に追い詰めると痛い目にあう特性激流などなるべく相手はしたくないですが…)

絶対零度は参考元では地震だった枠です。フリドラ+地震の攻撃範囲の広さも魅力だったのですが、その構成ではトレースポリ2の後投げに対して勝率が非常に低いという話を聞いたため、耐久キラーの役割を担うこのポケモンにそれは許されないと感じ、一撃必殺の採用に至りました。攻撃範囲は狭まりますが、当てさえすれば絶望的状況もひっくり返す可能性を秘めているこの技はやはりオニゴーリにはマッチしていると思います。

身代わり、守るは役割からして外すことができないので無条件で採用。

こちらのほうがS勝ちしている相手にも、守るのターンに交代で素早いポケモンに引かれ、窮地に陥る事の無いように気を付けました。

…やはり✝無限の勝ち筋✝を持っているポケモンでした。

基本的には自分よりSの遅い相手か、ギャラで電磁波を入れた相手の前でみがまもをして詰めていくのですが、立ち回りではどうしようもなくなった状況からでも、守るでのS上昇か回避上昇を引いて状況を好転させることができるというのは、他のポケモンにはないプラスのポイントでした。 

基本的にはAと命中を上げまくる自覚のない顔面でしたが、新大オフの準々決勝ではギャラにゴーリを後投げせざるを得ない絶望的状況からS↑2→回避上昇のムーブを決めて勝つとかいう犯罪行為を行ったのでやはりヤバみしかないポケモンでした(語彙が足りない) 

 

ガブリアス@ドラゴンZ ようき さめはだ

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げきりん/じしん/ほのおのキバ/つるぎのまい

183-182-116-x-105-169

(A252 B4 S252)

 

 積みアタッカーを止めようと選出される高耐久ポケモンを、予想外の火力で粉砕する剣舞ドラゴンZガブ。

初手にガブコケコ対面を作ると、スカーフ警戒かたいていの場合は裏に引くため、そこで悠長に剣の舞を選択しサイクルを崩壊させます。

A↑2Z逆鱗はHB特化ポリ2ですら乱1の超火力で、たいていのポケモンを吹き飛ばします。(自分はむしろ等倍なのに確定が取れない方に驚愕した)

タスキやスカーフ、技も岩石封じやどくづきなど様々なものを警戒させることができる点はさすが八面六臂の活躍をするレートの守り神といった感じでした。 

 

ミミッキュ@フェアリーZ いじっぱり ばけのかわ

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シャドークロー/じゃれつく/かげうち/つるぎのまい

130-156-100-x-126-148

(A252 D4 S252)

 

新特性化けの皮によって行動保証がついていて、霊妖という一致技でのとても広い攻撃範囲を持つ敵に回すと厄介なポケモン

今回初めて味方にしましたがめちゃめちゃ心強かったです。

参考元では陽気の珠型での採用でしたが、変更の余地があるとのことだったのでいじってみることに。

性格は火力重視のいじっぱりに。

持ち物も体力の消耗がなく、瞬間火力が出るZストーンにしてみました。

はじめはゴーストZでの運用だったのですが、カプ・コケコ→ジバコイルの変更によりメガルカリオの処理ルートが減っていたこと、また後出しで威嚇を入れつつ型破りで化けの皮を無視して倒そうと画策してくるギャラドスに相手の選択に関わらず大ダメージを与えることに重きを置いてフェアリーZへと変更。選出時に考えなければいけないことを減らすことができたため自分にはあっていた変更だったかなと思います。

技は積み型テンプレの4つ。

文句のつけようがない使いやすさでした。

 

選出

f:id:niigatapokemon:20161229115715p:plainf:id:niigatapokemon:20161230200551p:plainf:id:niigatapokemon:20161230200606p:plainf:id:niigatapokemon:20161230200634p:plain

+

f:id:niigatapokemon:20161230200713p:plain

+

f:id:niigatapokemon:20161230200729p:plainor初手で出さなかったどれか

 

ギャラドスは確定選出、先発をオニゴーリ以外の4体から相手の初手に来そうなポケモンに合わせてだれか、ラス1にオニゴーリか初手で出さなかったポケモンという選出がほとんどでした。

Zストーンが被ってしまうガブとミミッキュはなるべく同時選出は避けたいですが、最悪ミミッキュは持ち物なしでも戦えるのでどうしてもという場合はやります。

ラス1にオニゴーリを使うかどうかは、相手に

ハッサムやガルーラなどオニゴーリ選出で不利になるポケモンがいるか

・電磁波を撒かずにS勝ちでき起点にできるポケモンがいるか

オニゴーリ以外の3体を選出して勝てる可能性<オニゴーリを選出して勝てる可能性の相手か

といった点を考慮していました。

具体的にいうと、新大オフ決勝で対戦したスイランの構築(f:id:niigatapokemon:20161230205913p:plainf:id:niigatapokemon:20161230200713p:plainf:id:niigatapokemon:20161229115715p:plainf:id:niigatapokemon:20161230205939p:plainf:id:niigatapokemon:20161229112651p:plainf:id:niigatapokemon:20161230210003p:plain

http://blog.livedoor.jp/ceruleanblueriver/archives/1063290521.html)には全然刺さっていないので出すつもりは全くありませんでした;(他の3体出してもキツい相手なのでゴーリでワンチャン狙いに行った方が良かった説はある)

ジバコが初手に来てアドを取られそうな場合や、再戦時などはまれにギャラドスを初手に出していましたが、コケコとの対面になると面倒なので基本的にはしません。

確定選出なんて6世代のガルーラでもやったことは無かったんですが、それをやらせるだけのポテンシャルと扱いやすさが7世代のギャラドスにはあり、またこの構築の軸となっているポケモンだなという印象でした。

 

結果・総評

12/23 第2回新大オフ:ゲームの部 予選4-1(2位通過)、準優勝

 サンムーンの発売からゲームにやる気を出して取り組んでいて、主催としてもみじめな成績で終わるわけにはいかないと思い闇堕ちした今回でしたが、準優勝という、最高の結果にはあと一歩届かなかったものの、健闘したといえる成績を残せたことは良かったかなと思います。

予選リーグ抜け確定が各ブロック1人ずつという厳しい条件の中で、序盤にメテノに3タテされたときは、闇堕ちしたのに予選も堕ちるとかいうクッソ馬鹿にされそうな成績にガクブルでしたが、なんとか1敗で踏みとどまり、各ブロック2位の中の上位に入り決勝トーナメントに進出できたのはホッとしました。

決勝トーナメントでも遠方から来ている信ポケ会長に、誰が見てもクソゲーというだろう展開を仕掛けて勝利したりと、いろいろなものを失った代わりの成績でしたが、それだけ負けるわけにはいかないという覚悟で挑んでいたと思って免じていただければ…(新信対決の大一番だったしね)

 

6世代はあまり手を出していなかった、積みサイクルという系統の構築でしたが、個々のポケモンの能力の高さ、強みが際立っていて扱いやすい構築でした。

オフの予行演習も兼ねて、サブロムで1週間レートに潜っていたのですが、1500~1800までを4,5敗程度で上げることができたことからもパーティーのスペックの高さを感じました。

ただ、1800に到達してからは、苦手とするハッサムルカリオメタグロスなどをうまく使いこなしてくる相手が増えたり、簡単に積みエースが通る盤面を作らせてくれないプレイングのうまさもあり、レートが停滞する結果となっていたので、これからは採用理由が曖昧になりがちなジバコイルやミミッキュあたりの交代や技構成の再検討も含めて、さらに使いこなせるように考えていきたいです。

 

オニゴーリを使う側に回ってみて、改めて業が深いポケモンであると感じました…

どんなに追い詰められた状況からでも、ムラっけと絶対零度次第で勝ち筋が残るというのはほかのポケモンにはない魅力であり(対策する側としては完全対策が不可能で非常に厄介でしたが)、中毒者を生み出すのもうなずけるといった感じでした。

自分も積みサイクルという構築の中の一枠を占めているポケモンという認識で使い始めたはずでしたが、新大オフでは6/8ぐらいで出していて、選出率はギャラドスに次ぎ2位というところまで行っていたので、オニゴーリ過信マンに片足を突っ込んでしまっていると考えさせられるものでした…

これからは脱オニゴーリを図るため、別の構築も考えつつ、S1というサンムーンの中でも特別な残り少ない期間を楽しんでいきたいと思います。

 

新大オフの参加者の方、レーティングでマッチングした方、ありがとうございました!

今回の構築記事は以上になります。

質問等がありましたらtwitter @l_nihamakene までお願いします!